入れ歯の作り方は1つではありません

笑顔
みなさんは「入れ歯だからしかたない」とあきらめ、我慢、なさっていませんか?
みなさんは「入れ歯だからしかたない」とあきらめ、我慢、なさっていませんか?
何のストレスもなく楽しく生活できること たとえば 笑える、歌える、お話しできる、好きなものが何でも食べられる、そしてあまり知られていませんがその後の「飲み込む」これがかなり重要なことでこの機能が衰えると「誤嚥」の原因になります。
安全な地盤
たとえば家を建てる時を考えてください。 頑丈で災害の少ない土地であれば通常の建て方でも問題ないのですが・・・
軟弱な地盤
無理な噛み癖で歯ぐきが傷んでいたり、歯槽膿漏などで歯ぐきがなくなってしまっているケースで、通常の建て方をおこなえば悪い環境をそのまま新しい入れ歯に持ち込んでしまうこともあります。
新しい入れ歯を作る前にまずある期間仮の入れ歯を作りそこで傷を治したり、噛み癖を治すリハビリテーションを行なったり、土地の強化を行い、痛くなく、さまざまな動きにぴったりあった形に改良いわゆる「治療」してゆきます。
そして改善されたことを確認のもとその形を新しい入れ歯に移し替えてゆきます
治療用義歯
これがこれから新しい義歯を作るために使う治療用義歯です。でも何か普段見慣れている入れ歯と少し違いますね。
入れ歯と義歯の比較
一番大きな特徴は下の入れ歯です。 
通常の入れ歯と治療用義歯の奥歯の部分を注目してください。 
真上から見比べてみますと左右の奥歯がまっ平らなテーブル状になっていますよね。
入れ歯と義歯の比較
こちらは上の入れ歯の比較です本来はピンク色の部分が透明で下の数字が透けて見えますね。
これは先生がはめたままでも強くあたっている部分や傷ができている位置を正確に調整できるようにと、お風呂の吸盤と同じ仕組みでひっぱても取れませんが、横から空気を入れるとすぐ外れますよね。
同じように入れ歯が外れようとする力が加わったとき「プクプクッ」と、どこから空気が入ってくるかが一目瞭然にわかるため、その部位を柔らかい素材で的確に目地止めでき、空気の侵入を防ぐことができます。
そして時間をかけて柔らかい素材を足したり引いたりしてゆき様々な動きをしても外れなく、かといって窮屈でないぴったりした形に上も下も作り上げてゆきます。
奥歯が平ら
お餅つき
入れ歯を透明にしている理由はわかりましたが、ではなぜこのように奥歯を平らにしているのでしょうか?
本来の奥歯の役割は 上は杵、下は臼です。お餅つきのように下の臼のくぼんだ所に収まった食べ物を上から杵ですりつぶして飲み込みやすくするのです。 
なのに臼が平らだったら食べ物が逃げてすりつぶしにくいですよね。
そうなんです!本当の入れ歯だったら大問題ですがこれは治療をする道具なのです。治療用義歯のもう一つの役割は間違った位置での噛み癖がついてしまっている場合、先生のご指導のもと、リハビリテーションで正しい位置へ戻すことです。
咬み合わせがずれたままの位置で長年過ごしていると左右にある2つのあごの関節に大きな負担がかかり体に様々な悪影響を起こします。
正しい位置へ導きたくても最初からくぼみがあれば移動が難しいですよね。
お箸の持ち方
たとえば、子どものお箸の持ち方が悪い時、いくら注意してもなかなか直りませんよね。
そのような時はある一定の期間、このような癖を直すのお箸で徐々に修正してゆきます。
人は一度ついてしまった癖を急に直しても頭の中で拒否反応を起こし、混乱することがあります。
このやりかたは無理なくゆっくり戻してゆく方法です。
噛む力
しかしいつまでも平らなままではつるつるして咬み合わせは安定しませんよね。
ご安心ください!この下の平らなテーブルの材質は上の歯の硬さに比べて少し削れやすくしていますので、粘膜の治療が進み、痛みがとれ、ぴったり合ってきて安心して噛めるようになってくると徐々にお口の周りの筋肉がついてきます。
すると噛む力もついてきて、少しずつ上の歯が下のテーブルを掘ってゆきます。
あくまでも先生の指導のもと修正された位置でのくぼみができてゆきます。
これは患者さんおひとりおひとりの無理のない安定した咬み合わせの位置です。
先生の診断
治療期間はケースによってそれぞれですが、先生の診断と患者様の「違和感がなく、日常の生活に何の不自由もなくなった」とのお声、両者のご判断が一致したタイミングで最終的な入歯作りにとりかかります。
義歯
治療用義歯で患者さんと先生とが時間をかけて作り上げた咬み合わせと外形のデータを崩すことなく、精度良く新しい義歯に移し替えることが熟練の歯科技工士として、もっとも腕の見せ所です。
義歯
入れ歯はほかの、さし歯や部分入れ歯やインプラントとは違い、残っている歯や骨を土台にひっつけるのではなく、「粘膜と周りの筋肉にいかにぴったり合わせる」このようなデリケートな理屈のみによって外れなくしています。
しかしいかにぴったり作っても、歯科技工士が少しでも間違った場所、方向に歯をならべてしまうと上と下の歯があわさったとき無理な力が加わり入れ歯は外れてしまいます。
そうです。ちょうど船の片方にだけ荷物を集中させますと重みに耐えきれず転覆しますよね。
優秀な歯科技工士はそういう力の加わる方向を知り尽くして1つ1つ歯をならべてゆく訓練も日頃から受けているのです。
イメージ図
この方法は歯医者さん主導でおこなうのではなく、訓練を受けた先生、技工士、衛生士さんをはじめとするスタッフさん、そして何より患者さんのすべてが連携してその人にあった大きさのエンジンを積み、ブレーキをつけ、ハンドルをつけ、患者さんが安心して安全に使いこなせるフルオーダーメイドの入れ歯を作り上げます。
粘膜を刺激
何でも食べられる、歌う、笑う、おしゃべりを楽しむとお口の周りの筋肉を使い粘膜を刺激することは脳に良い刺激を与えこともわかってきています。
よく噛んで食事をする
健康
健康
お口からみなさまの健康のお役にたてればと考えています。

患者様へ

笑顔
みなさんは「入れ歯だからしかたない」とあきらめ、我慢、なさっていませんか? 何のストレスもなく楽しく生活できること たとえば 笑える、歌える、お話しできる...
歯科技工士って何をする人?
歯科医師が作成した指示書をもとに入れ歯やさし歯を製作する技術専門職で 例えるなら先生が建築士だとすれば先生のひいた設計図をもとに家を建てる大工さんの役割が近いかもしれませんね。